満月の銀色ススキ
昨日、たまたま出会っただけ。
だだそれだけの関係と言われてしまえばそうなのだけれど。

そこからどうするかは自分だけの選択なのだと望月は思っていた。

ススキの明らかな拒絶は、だいぶ痛かった。

ぐっと掌で目を擦った。

泣いたって結果が変わるわけではないだろう。
そんな暇があるなら、理解してもらう努力をするべきだ。


「…よし!明日は気合い入れて……」


手を握り締め、力を入れた瞬間。
何かに足を取られてバランスを崩した。

膝が地面と擦り合わさる。

痛みに顔を歪めて、足元を見る。
そして、望月は目を見開いた。
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