Cherising!!〜Special〜
「…ごめん、郁。あたし…」

「わかってる」

「え?」

「心を見たらわかったよ」

楓は顔を真っ赤に染めた。

「いいんだ、言いたかったんだよ楓に… できたら叶えたかったけどね…」

「うん…」

「これでやっと、前に進めるよ」

楓は頷いた。

「ありがとう、楓」

やっと。

終わりに出来る。

「また今度」

「ん。わかった」

僕は笑って楓と別れた。

そしてまた走って図書室に戻る。


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