君の笑顔の傍に居させて
「一目惚れした」
「……えっ?」
「だから……海で見て、その『美雪』って子に、一目惚れしたんだって」
「……はあぁっ??!!」
俊夫は、予想以上に素っ頓狂な声を上げた。
立って半分行き掛けていたのに、畳に座ってた俺の所まで、ダダダッ、と戻って来てしゃがみ込み、俺の顔をマジマジと見る俊夫。
「悪い……俺、聞き間違えたかもしれない。
……もう一度、言って」
どんだけ驚いてんだよ。