君の笑顔の傍に居させて

「ひ・と・め・ぼ・れ……って、言ったんだよ」

「……おまえ、意味分かって言ってる?」

「ああ、もちろん」

「見た瞬間に恋をする……それが『一目惚れ』だぞ?」


おいおい、俺は小学生かよ。


思わず、クスッ、と笑ってしまった俺を見て、俊夫は『はぁ』と深いため息をついた。


「涼……おまえさ……まともに恋愛した事も無いのに、一目惚れって……」

「なんだよ、その『まともに恋愛した事も無い』って」

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