謝罪人 Kyouko
「それでしたら、恋人の方に謝る必要はないのでは・・・? 」
恭子は、女の話からして本命の彼に謝罪することもないと思った。

「違うのよ・・・謝るのは彼じゃなくて、もう一人の男の方なのよ」

「男の方って・・・? 」

「彼と上手くいったから、男の方に、もう会うのはやめようと断ったら、今度はしっこく私につきまとうようになったのよ」

女ほ困ったように言った。

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