もしも僕に。


照れ隠しにミルクティーを飲む。
火傷しないようにソーッと。


「んでさ」

…………………。

「なんで泣いたの。なんであんな時間にいたの。なんで制服なの」

それは…南桜に会いたかったからです。

なんて言えるわけない。

「……………」

「みゆ、黙ってちゃ分かんない」

「…ごめんなさい」

とりあえず謝ってみた。

「謝んなくていいから説明」

………ダメだった。
どうしよう、なんて言えば…。



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