永遠の片想い

 次の日の日曜日は月に一度の売り出し日だった。


 この日はいつもの5倍のお客様で賑わう日で、私は朝からバタバタと動いていて、大翔くんと話すヒマなんてない。


 「ソラちゃんこれ、5個づつパックに詰めて。」


 「はい!!」


 店長から回って来た、唐揚げを急いでパックに詰める。


 詰めた商品を今度はラップと値札をつける機械に持って行く。そこを担当しているおばあちゃんから、


 「ソラちゃん。これ機械には通せないから、手でやって。」


 「えっ…。手でですか?」


 
< 59 / 207 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop