永遠の片想い

 沈黙が続く私達の間に、スーッと涼しい夜風が吹く。


 長い沈黙を破ったのは、大翔くんだった。


 「おれ、国が丘初めて来けど、途中で道に迷った。気づいたらさぁ。三井にいたよ。」


 「えっ…。三井て、全然路線違う駅じゃん…。」


 「まじ焦った。そのせいで、遅くなった。まじごめん。ソラ帰ろう。送ってく。」


 今日何があったか全然聞こうとしない大翔くん。


 
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