Pink色。
ガランゴロン_____
「うぃーすッ!篤王子、参りました~♪」
家のドアを開けて、大声でコールする篤。
その後ろからあたしが顔を出す。
「おっ、久しぶりじゃん。今日は美菜もいるし♪」
篤の友達、健が出ていた。
ここは健の家で、一種の集会所みたいな所である。
週に約2回ほど通っていたりする。
「健、久しぶり!茅沙とはどーよ??」
そうそう、健は茅沙の彼氏だったりもする。
先週から付き合い始めた出来立てホヤホヤのカップル。
「美菜ーっ、聞いてくれよー!!付き合い初めてから1回も会ってねぇんだよ……。」
指先を加えて悲しさを表現する健。
茅沙、意外と奥手だからなぁ……。(笑)
「まぁまぁ。茅沙も忙しいんだよ、テニス部の次期部長なんだから。」
そんな話をしていたら、見たことのない人が入ってきた。
その人に気づいた健は、その人のところへ駆け寄った。
「詠二じゃんッ!」
詠二と言う男は、あたしたちを見て「誰??」とすぐさまに言った。
「あれ?詠二会ったことないっけ?篤とその彼女の美菜。」
健が詠二と言う人に紹介した。
けど……「興味ねぇ」とだけ言い残し違う部屋へ行ってしまった。
きょ、、、興味ねぇ??