嘘で隠された現実(リアル)
バンドが次々に入れ替わり、演奏された曲が増えていく。

いよいよStar lieの出番だ。


照明が暗くなる。

それに合わせてざわめきが引いていく。

これは、何処のステージで演奏しても、恒例のことだ。

Star lieの演奏は、他のバンドに比べて静かで、バラードを中心とした曲ばかりなため、いつの間にかこの雰囲気が当たり前になってしまったのだ。


「皆さん、こんばんは。Star lieです」

マイクを通して、星の綺麗な声が響き渡る。


いつも以上に、星が綺麗に見えた。

いや、星だけではない。

ステージに立つ皆が、いつもと違って見える。

それだけで、緊張する。

心臓の音が、五月蝿くなっていく。
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