嘘で隠された現実(リアル)
「お前が促したから、言っただけだ」

瞬輝くんは心外だとでも言いたげに、小さく肩を竦めた。

「これでも俺は、お前の一番の見方のつもりだ」


「だったら何で‥何でそんなこと言うんだよ!?」


「痛々しくて見てられないからだ‥馬鹿」

ため息を付くと、瞬輝くんは彗ちゃんと目を合わせた。

「お前は理性的じゃないんだ。葛藤を続けて悩むなんて、単純なお前には向いてない。だから、今お前が何を優先したいのかを考えれば良い」


「瞬輝、お前…」


「それくらいは、自分で決めろ」
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