嘘で隠された現実(リアル)
「久しぶりだね。何年ぶりかな?確か小学校3年くらいからだから‥「何でお前がここに居る?」」


怒りの篭った俺の声は、想像以上に低かった。

だが、水月は笑顔を崩すどころか、一層笑みを深くした。


「やだなぁ、怒ってる?偶然だよ。でも、久々に逢ったんだから、もっと再会を喜ぶべきじゃない?」


「ふざけるなっ!」

俺は叫ぶように怒鳴った。

「よく俺に話し掛けられたな。神経を疑う」


「何で?」

水月はクスクスと笑った。

「兄が弟に話し掛けるのは、可笑しなことじゃないでしょ。たとえ戸籍上では、もう兄弟じゃなくなってても」
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