嘘で隠された現実(リアル)
「ふぅん。馬鹿ではない、か」

神楽は、少しだけ表情を和らげた。

「だが、お前の感想なんてどうでもいい」


「‥で?俺のデート邪魔してまで、ここに呼んだ理由は?」


「判らないとでも?」


「ああ、判らない‥と言いたいところだが、そう言ったら殺されそうだな、俺」


「同じバンド仲間として、情けくらい掛けてやる。社会復帰できない程度で許してやろうか?」


「冗談。殺された方がよっぽどマシだぜ」

俺は、思わず笑みをこぼした。


神楽の発言は、嘘には聞こえなかったのだが、何故か恐怖を感じることはできなかった。


コンコンッ


「入るぞ?」
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