嘘で隠された現実(リアル)
「ふざけるなっ!お前はこれ以上天音を苦しめるつもりか!?」


「これ以上って?」


俺が静かに問えば、神楽は勢いよく立ち上がった。


「お前はいつも天音を苦しめるだけだ。天音が‥天音が何故お前の曲の詩を書いていると思う?何故その詩が、悲恋のものばかりだと思っている!?」


「何故かって…?」

俺は、思わず笑った。


俺が頼んだからだろう?

だから天音は断れずに、詩を書き続けている。

その詩が悲恋のものばかりなのは、天音が諦めているからだ。

自分の想いは報われないと、そう思っているからだ。

判っている。

神楽に言われなくても、そんなことは判っている…。


「神楽、1つ教えてやるよ。お前が俺に何言わせたいかは知んねぇけど、天音が歌詞を書いてくれることも、それが悲恋のものばかりなことも、その全ては俺に『好都合』なんだよ」
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