やきもち
放課後になり、4人でのカラオケ。
「「別れたっ!!??」」
カラオケの途中に春真と豪君に祐輔と別れたことを伝えたら、すごい驚かれた。
「別れて当然だし、あんな男」
「何で桜は激怒してんだよυ」
桜はずっと怒りがおさまらないらしく、苛々していて豪君が慰めている。
いいな、桜と豪君。
私と祐輔も、あんなカップルになりたかった、無理だったけど。
「でも笑美、明日で1年なんだって喜んでたのにな。」
豪君の言葉で思い出した、そうだ…私と祐輔、明日で1年だったんだ。
さっきの出来事で忘れてたな。
「でも二ノ宮がさ、1年近く続くのって多分、笑美が初めてだと思う」
「……え…?」
「言ってなかったっけ?俺と二ノ宮、同じ中学出身。まぁ、仲良くはなかったけどな。」
そうだったんだ、春真と祐輔は同じ中学だったんだ。知らなかった。
「あいつカッコいいから、途切れず彼女はいたけど長くて2ヶ月くらいだった。」
「2ヶ月…」
「それに告白とか絶対に女からだったし、笑美が告白されたって聞いたときびっくりした」
「へー、そうなんだ。」
「案外、笑美に本気だったんじゃないか?二ノ宮は二ノ宮なりに」
ジュースを飲みながら、春真が呟く。
別れたあとに、そんなこと言われても困るよ…