Be impatient
「昨日の残り出来た?」

「あっ、はい。出来てます。」

ヤナギさんの声で私の意識は現実へと引き戻される。

「これです。」そう言いながら、私は書類をヤナギさんに手渡す。

書類を受け取ろうとしたヤナギさんの指が私の指に触れ、私は一瞬ビクンと肩を震わせる。

そんな私の態度にも気付かず「ありがとう。」ヤナギさんは言ってまたパソコンの画面に顔を向けた。

「ヤナギさん、今日の親睦会どうされますか?」

突然聞こえたシマダくんの言葉に反応して、私は思わず顔を上げた。

自分の席から立ち上がり、ヤナギさんの席まで来ているシマダくんの姿が目に入る。

「ああ、すまん。今日は駄目だ。」

困った様な顔をして、ほんの少し笑ったヤナギさん。

「いつもそんな事言って……。今日はじゃなくて、今日も、でしょ?ヤナギさんもたまには参加してくださいよ。」

「また、その内な。」

ヤナギさんの言葉にシマダくんは「女子に怒られるのは、俺なんですから。頼みますよ。」そう言い加えて自分の席へ戻っていった。



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