Be impatient
はーっと大きなため息を吐く音が聞こえ、俯いていた私はその頭をより一層下げた。

ヤナギさんに嫌われたのだろうか…

はっきりとワタナベさんの誘いを断らない、そんなはっきりしない人間は嫌いなんだろうか…

一度頭の中に現れた負の感情はそう簡単には消えなくて。

消えるどころか増していく。

やっぱりヤナギさんは私の気持ちに気付いているが、その事を鬱陶しく思ってるのではないか。

ひょっとして私が隣の席で仕事をしているだけでも、嫌なのかもしれない。

考えたくもない、出来ればそうであってほしくない。そんな事を思い、喉の奥がぎゅっとなる。

「彼氏はいるの?」

「えっ?」と驚いて顔を上げた私に「ワタナベが聞いてたから。」ヤナギさんはそう付け加えた。

「いません…」

ヤナギさんが聞きたくて聞いた事じゃないんだ。

そう思うと、この質問も迷惑でしかなかった。



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