恋ジグザグ~“好き”と素直に言えなくて~
「もぉ、赤井氏、全然ヒマじゃないでしょっ? 師匠もヘンなのに誘わないでよっ」
「ミス・桃(ピーチ)、ストリップハ“ヘンナノ”ナンカジャアリマセン。ココデ“ナゾカケ”ヲヒトツ。“ルノアールノ絵”トカケテ、“女性ノ肉体”ト解ク、ソノ心ハ、“ドチラモ極上ノ芸術(アート)作品デショウ”」
外国人らしい大袈裟な身振り手振りを交えて語る師匠だけど、よーするにタダのエッチなヒトだ。
「普段オトナシイ日本女性ガ、恥ジライナガラモ、一枚、マタ一枚ト服ヲ脱イデユク……OH! コレコソ、マサニ東洋ノ神秘ネ!」
「ハイハイ、分かった分かった。芸術鑑賞なら師匠ひとりで行ってよ。もしこれ以上、赤井氏を悪の道に誘うようなら、ニッポンの偉いヒトに頼んで、師匠を国外退去にしてもらうからね」
「Oh,my God!(オーマイガーッ!) ソレハ困リマス!!」
とたんに真っ青な顔をして、あたしらの前から逃げ出してしまう師匠。
「お、オイ、待てよ、師匠っ」
逃げる師匠を追って、走り出そうとするおにーちゃん。
その手をガシッとつかんで、ギロリとおにーちゃんをにらみつけるあたし。
「赤井氏は、病院に行くんでしょっ!」