宝物
美咲は、それを聞いて、
「母親としても、奥さんとしても最低ね。じゃあ、離婚後はずっと先生が子供を?」
慎太郎は、「あぁ。それは、とても可愛がって育ててたよ。子供に母親のいない寂しさを味わって欲しくなかったんだろうな。必死に仕事と子育て両立してた。」

美咲は、「そうですか。今、お子さんはどちらに?」

美咲は、先生の子供に会ってみたくなった。
慎太郎は、
「あの、事件のとき実はお子さんも平井と一緒にいましてね、今は、向こうの部屋に親戚の人といますよ。案内しましょうか?」

美咲は、慎太郎に向かって
「はい。お願いします。」と答えた。

しかし、これが、後の美咲の人生を変えることとなる。
美咲は、慎太郎に案内されて部屋へと向かった。
< 17 / 20 >

この作品をシェア

pagetop