宝物
しばらく歩くと、休憩所があって、慎太郎は美咲をそこに連れて行った。


「ここだよ。すみません、わたくし村井と申します…」


すると、そこに座っていた人たちがこちらを見て、

「久しぶりね、慎太郎君。」
と先生のお母さんが答えた。

すると慎太郎は、少し笑いながら、「本当ですね。大学生以来ですから、もう九年になりますかね。」
と、慎太郎は昔のことを思い出したのか、とても懐かしそうに答えた。

「あ、こちらは…」と慎太郎は美咲のことを紹介しかけた。
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