繋いだ手を離さない~二章
車は青龍華神会の屋敷に着いた


「瑠衣、この事怜哉には…」


「うん、言わないで欲しい。多分ここに居る事はわかってしまうと思うけど…まだ会う勇気はないよ」


「わかった、俺からは何も言わない。でも産まれる前に一度でいいから連絡してあげて」


「…考えておく」


真弥も瑠衣もお互いの苦しい気持ちは痛いほどわかっていた

だから無理は言えなかった
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