町の片隅で~ファーストストーリー~
ジャングル部屋を後にし、リビングでスイカを食べた。
絵里香と柴神は事情を聞いて一般的なリアクションをとった。
初めは誰でも驚く。
ただ、山崎は最高の恐怖を体験したせいか全く驚かず、無心でスイカにかぶりついてた。

小腹を膨らました一行は寝室がある二階へ上がる。
「それでは、皆さんおやすみなさい。ゆっくり休んで下さいね。」
「浩平、うるさくしないでよね。もちろん、あんたもだからね。分かった?」
キョンさんだけなら気持ちよく寝れたのに紗耶香の言葉でイタズラ心が芽生える。
「分かった分かった、お前も幽霊には気を付け…痛てっ!こんなもん投げるなよ!」
「あんたのせいで静香が怖がってるでしょうが!てか、スリッパ返して。足が冷える。」
「はいよ。」
無駄なやり取りを終え、綺麗に敷かれた布団へ潜り込む。
たっぷりと日差しを浴びた布団が眠気を誘い、無駄話を楽しむ隙もなく就寝した。
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