町の片隅で~ファーストストーリー~
「うわ~。こりゃ、化けて出てきても仕方ないな。」
墓石にはコケが生え、のびのび育った雑草が墓の存在を消そうとしてた。
「ここまで酷いとは思いませんでした。でも、何でここに家のお墓があるって知ってるんですか?」
さすがしっかり者。
暴力だけが取り柄の紗耶香みたいにはいかないらしい。
「それよりさ、髭ジィって覚えてるか?」
「えっ!?何で髭ジィを知ってるの?」
「髭ジィは私達のお爺ちゃんのあだ名です。それとこのお墓に何の関係があるんですか?」
「俺、髭ジィと友達だったんだ。中学生の時、俺の婆ちゃん家によく来てたんだよ。その時、言ってたんだ。『ワシが死んだらいつも見守っとると双子の孫に伝えてくれ』ってさ。その後にここの墓参りも頼まれたんだよ。惜しい人を亡くしたもんだよな。」
よしっ!上手く話を作れた。
これで怖がらせる事もなく、殴られる心配もない。
涼しげな顔で姉妹の顔をみた。
紗耶香はなぜかビビってるし、静香は半信半疑でこっちを見つめる。
墓石にはコケが生え、のびのび育った雑草が墓の存在を消そうとしてた。
「ここまで酷いとは思いませんでした。でも、何でここに家のお墓があるって知ってるんですか?」
さすがしっかり者。
暴力だけが取り柄の紗耶香みたいにはいかないらしい。
「それよりさ、髭ジィって覚えてるか?」
「えっ!?何で髭ジィを知ってるの?」
「髭ジィは私達のお爺ちゃんのあだ名です。それとこのお墓に何の関係があるんですか?」
「俺、髭ジィと友達だったんだ。中学生の時、俺の婆ちゃん家によく来てたんだよ。その時、言ってたんだ。『ワシが死んだらいつも見守っとると双子の孫に伝えてくれ』ってさ。その後にここの墓参りも頼まれたんだよ。惜しい人を亡くしたもんだよな。」
よしっ!上手く話を作れた。
これで怖がらせる事もなく、殴られる心配もない。
涼しげな顔で姉妹の顔をみた。
紗耶香はなぜかビビってるし、静香は半信半疑でこっちを見つめる。