薔薇の花嫁
姫が死んでも、戦を食い止めることなどできませんでした。

戦は、早々にこのことに気付いていた大国の勝利でしたが、数日に渡る戦で、大勢の犠牲を伴う結果となってしまいました。

そして、悲劇はそれだけでは終らなかったのです。

戦の終結と共に、王は衝撃の事実を知らされることとなりました。

衝撃の事実、それは王の愛した姫が、『姫』ではなかったということでした。

彼女は、噂どおりの残酷な姫によって実の妹を人質に取られてしまい、そのために命令に従うしかなく、影武者として、王国の情報を探っていたのでした。

彼女は、この王国を我が手に…と目論む傲慢で残酷な姫に、利用しれていたにすぎませんでした。

妹を人質に取られてしまった彼女には、選択の余地など、あるはずがなかったのです。
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