学園(序)
気持ちは定かではない。

「いいやり方じゃないけど、あれでいくか」

次の日に起きた時、最初に浮かんだ人のところに行く。

褒められた決め方じゃない。

でも、一人を本命、一人を保険に置くやり方のほうが下衆い。

それ以前に、一人でもフラれる可能性があるんだ。

二人同時でなんて、器用なことは出来ない。

「後は、明日を待つだけだ」

実行すると決まった以上は、後戻りはしない。

どっちに転んでも、俺は全力を尽くすだけだ。

だって、好きって気持ちがあるんだからな。

「さて」

龍先輩にも言ってしまったし、学校から出された課題をしよう。

本を見ながらやるのだが、全部で6ページある。

しかし、2ページくらい進んだところで、筆が止まってしまう。

明日の事がよほど気になっていたのかもしれない。

もう一度、集中しようと思ったが、どうしても前に進まなかった。

課題が途中のまま、俺は自然と眠ってしまっていた。
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