恋はピンポンダッシュ!
夏季が考え事をしているその時、突然、
「チャラチャラチャッチャッチャッチャッチャア~ン♪」
と、ラジオから妙にノリノリの音楽が聞こえて来た。
「わっ!びっくりしたぁ!…あっ、そうか。もう七時。そして今日は、『レンレン導師の恋占い』の日だっけ。」



「…ところで、みんなは最近、何か『夢』を見たアルか?夢は、占いのアイテムの中でも、直感力を何よりも秘めているものだから、どんな夢でも、こまめにチェックする事が大切なんだ。」
―夢…ねえ。―
ふと、夏季は今朝、一時限目の授業前に見た夢の事を思い出していた。
「そう言えば、何であの頃の夢を見たんだろう。小学生の頃、よくピンポンダッシュされてた時の夢を…」


―「…待てぇ~っ!今日こそ捕まえて、このフライパンでお仕置してやる!」
「へへんだ!捕まるかよ…って、おい、お前!だらだら走ってんじゃねえよ、おい、聞こえてんのか…」


「…おい、『かいと』!」


「ああっ!」
夏季は、はっとしてテーブルから勢いよく立ち上がった。
「まさか…あの子あの時の?」
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