流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜
おばあちゃんに見つかったら、また、れいちゃんがおこられちゃう。
周りをキョロキョロと見回しながら散歩をしていると、ふっと、場に不釣合いな、森の入り口のような、小さな穴を発見した。まるで吸い込まれるかのように、ふらっと幸姫は身を屈めて入っていくと、奥へ奥へと進んでいった。
なんだかたのしい!
どきどきと高鳴る心臓を、必死で落ち着かせながら、幸姫はさらに進む。
と、ふっと木のトンネルが途切れた場所についた。そこを抜けると、見たこともないような、大きな野原が広がっていた。
「うわぁ…」
幸姫は一人、その場できゃっきゃと騒いだ。自分の町で、今までこんなに広い公園は見たことがなかった。遊具がないのが、少しばかり残念だったが、それでも、目一杯走り回って遊べるくらいのスペースに、幸姫は興奮した。
ゆうきくんにも、こんど、おしえてあげよう!
目を輝かせ、あたりをみまわしながら、野原に咲く、小さな花を、玲子へのお土産にと摘んだ。
と、その時だった。
「危ない!」
男性の叫ぶ声が聞こえた。幸姫がふっと声の方を見ると、馬がものすごい勢いで、幸姫の方へ向かって走って来ていた。
「………!!」
驚きのあまり、体を硬直させる幸姫。動けず、目の前まで馬が迫ってきたそのときだった。
周りをキョロキョロと見回しながら散歩をしていると、ふっと、場に不釣合いな、森の入り口のような、小さな穴を発見した。まるで吸い込まれるかのように、ふらっと幸姫は身を屈めて入っていくと、奥へ奥へと進んでいった。
なんだかたのしい!
どきどきと高鳴る心臓を、必死で落ち着かせながら、幸姫はさらに進む。
と、ふっと木のトンネルが途切れた場所についた。そこを抜けると、見たこともないような、大きな野原が広がっていた。
「うわぁ…」
幸姫は一人、その場できゃっきゃと騒いだ。自分の町で、今までこんなに広い公園は見たことがなかった。遊具がないのが、少しばかり残念だったが、それでも、目一杯走り回って遊べるくらいのスペースに、幸姫は興奮した。
ゆうきくんにも、こんど、おしえてあげよう!
目を輝かせ、あたりをみまわしながら、野原に咲く、小さな花を、玲子へのお土産にと摘んだ。
と、その時だった。
「危ない!」
男性の叫ぶ声が聞こえた。幸姫がふっと声の方を見ると、馬がものすごい勢いで、幸姫の方へ向かって走って来ていた。
「………!!」
驚きのあまり、体を硬直させる幸姫。動けず、目の前まで馬が迫ってきたそのときだった。