流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜
玲子はいつも仕事で忙しくて、お迎えにくることができない。家から幼稚園までは、そう距離はないので、幸姫は1人で帰ることも少なくなかった。
「幸姫ちゃん、一緒に帰るかい?」
早坂に言われて、幸姫は首を横にふった。いつもなら、玲子がこれないときや、お使いを頼まれていないときは、ゆうきと一緒に、早坂に連れて帰ってもらっている。
が、今日は少しだけ、寄り道をして帰りたかったこともあり、幸姫は申し出を断った。
「おじちゃん、ありがとう」
そう言うと、幸姫は少し足早に、教室を出て行った。
「じゃぁまたね。ゆうきくん」
手を振って、幸姫は教室を出て行った。
幼稚園を出て、幸姫は家とは反対方向へと歩いていた。閑静な住宅街を、一人でぽてぽてと歩いていく。
以前、一人でお散歩をしているのを、玲子の母に見つかり、すぐさま保護されて、連れ帰られたことがあった。最近は物騒な世の中になっているから、一人で出歩かせちゃだめだと、そのとき玲子は叱られていた。
「幸姫はお散歩好き?」
帰り道に、玲子に聞かれて、幸姫は頷いた。玲子は笑った。
「それじゃ、変だな、と思ったら、急いで逃げる。変な人がいたら、大声をあげて逃げる。守れる?」
玲子の言葉に、幸姫はこくりと頷いた。
「よし、じゃあ私は、お約束守ってくれると信じて、幸姫がお散歩するの、許してあげよう」
笑って言う玲子に幸姫は嬉しそうな顔をした。
「れいちゃん!ありがとう!」
「幸姫ちゃん、一緒に帰るかい?」
早坂に言われて、幸姫は首を横にふった。いつもなら、玲子がこれないときや、お使いを頼まれていないときは、ゆうきと一緒に、早坂に連れて帰ってもらっている。
が、今日は少しだけ、寄り道をして帰りたかったこともあり、幸姫は申し出を断った。
「おじちゃん、ありがとう」
そう言うと、幸姫は少し足早に、教室を出て行った。
「じゃぁまたね。ゆうきくん」
手を振って、幸姫は教室を出て行った。
幼稚園を出て、幸姫は家とは反対方向へと歩いていた。閑静な住宅街を、一人でぽてぽてと歩いていく。
以前、一人でお散歩をしているのを、玲子の母に見つかり、すぐさま保護されて、連れ帰られたことがあった。最近は物騒な世の中になっているから、一人で出歩かせちゃだめだと、そのとき玲子は叱られていた。
「幸姫はお散歩好き?」
帰り道に、玲子に聞かれて、幸姫は頷いた。玲子は笑った。
「それじゃ、変だな、と思ったら、急いで逃げる。変な人がいたら、大声をあげて逃げる。守れる?」
玲子の言葉に、幸姫はこくりと頷いた。
「よし、じゃあ私は、お約束守ってくれると信じて、幸姫がお散歩するの、許してあげよう」
笑って言う玲子に幸姫は嬉しそうな顔をした。
「れいちゃん!ありがとう!」