流れ星に願いを 〜戦国遊戯２〜
「すいません。通してもらってもいいですか？」

奥様方の人垣をかき分け、幸姫とゆうきをかばうようにしながら先へと進む。と、そこにはいろんなものをもらった幸村と佐助の姿があった。

「あ！幸姫様！お帰りなさい」

佐助に名前を呼ばれて、幸姫はだっと幸村のもとへと走った。

「え…？今、あの人なんて…？」

佐助の言葉に、一瞬周りがざわついた。悠斗も一瞬、ぴくりと眉が動く。

「幸姫ちゃん。ゆうきがね、幸姫ちゃんと一緒にお昼食べたいんだって。一緒に食べてもいいかな？」

が、悠斗は平常を装いながら、周りの反応など気にしない、といった様子で、悠斗は幸姫に声をかけた。

「うん！」

にっこりと笑う幸姫。そして、その幸姫を抱きかかえている幸村の眉はぴくぴくと小刻みに動いていた。

（若！相手は子供ですよ？）

佐助に小声で言われて、わかっている、と言ったものの、幸村の表情は引きつったままだった。
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