流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜
幼稚園に着く。教室に入ると、希美先生が挨拶をしてきた。

「幸姫ちゃん、ゆうきくん。おはよう」

幸姫とゆうきはペコリと頭をさげて挨拶をした。

『おはよーございます』

そう言うと、幸姫とゆうきは、鞄を自分の荷物置き場に置きにいった。

「おはようございます。早坂さん、れいちゃん」

「おはようございます。ゆうきをお願いします」

「おはよう、希美。今日も幸姫をよろしくね」


親達がなにかを楽しそうに話していると、1人の女の子が教室に入ってきた。

「おはようございます」

ツンッときつい香りがして、一瞬、幸姫は眉をひそめた。

「どいてよ」

「あ、ごめんね、かおるちゃん」

馨に言われて、幸姫はすっと荷物置き場から離れた。


今日もなんだかきげんわるいなぁ、かおるちゃん。


前々からなのだが、どうやら馨には嫌われているらしく、何故かいつも冷たく当たってくる。幸姫は、心当たりがないのにそんな態度をとられて、最初のうちは、少しモヤモヤしていたが、今ではすっかり慣れてしまって、さして気にかかることもなくなっていた。
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