流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜
「はい、それじゃあ今日は、みんなでお絵かきをしましょうね」
希美が園児たちに明るく元気に言うと、園児たちも嬉しそうにはぁい!と返事をした。
園児たちは、紙に向かって一生懸命にクレヨンを走らせた。暫らくして、希美が1人1人の絵を覗いて回る。
「あら、馨ちゃん、それはなあに?」
希美が聞くと、馨はふふんと得意げな顔をして答えた。
「この前、パパがアメリカにつれていってくれたときの絵よ」
「あ、あめりか・・・」
希美が苦笑いする。絵には、青い海と、グレーの大きな何かが描かれていた。たぶん、自由の女神だろう。なるほど、と希美が納得していると、その後ろで書いていた幸姫の絵が目に留まった。
「幸姫ちゃん、それはなぁに?」
希美がにっこりと笑って聞くと、幸姫は少し恥ずかしそうに答えた。
「・・・お星様」
画用紙を真っ黒に塗り、ところどころに黄色や赤で小さな点をちりばめた絵。希美は、相槌を打ちながら、その絵を眺めた。ふと、その中に1つだけ、長い布のような、ヒレのようなものをつけた点があるのに気づく。
「幸姫ちゃん。それはなあに?」
指差して聞く。幸姫は目を輝かせながら答えた。
「流れ星!」
「流れ星?」
希美が首をかしげると、幸姫はうん!とにっこりと笑って頷いた。
「流れ星におねがいするとね、おねがいがかなうってれいちゃんがいってたの。だから!」
希美が園児たちに明るく元気に言うと、園児たちも嬉しそうにはぁい!と返事をした。
園児たちは、紙に向かって一生懸命にクレヨンを走らせた。暫らくして、希美が1人1人の絵を覗いて回る。
「あら、馨ちゃん、それはなあに?」
希美が聞くと、馨はふふんと得意げな顔をして答えた。
「この前、パパがアメリカにつれていってくれたときの絵よ」
「あ、あめりか・・・」
希美が苦笑いする。絵には、青い海と、グレーの大きな何かが描かれていた。たぶん、自由の女神だろう。なるほど、と希美が納得していると、その後ろで書いていた幸姫の絵が目に留まった。
「幸姫ちゃん、それはなぁに?」
希美がにっこりと笑って聞くと、幸姫は少し恥ずかしそうに答えた。
「・・・お星様」
画用紙を真っ黒に塗り、ところどころに黄色や赤で小さな点をちりばめた絵。希美は、相槌を打ちながら、その絵を眺めた。ふと、その中に1つだけ、長い布のような、ヒレのようなものをつけた点があるのに気づく。
「幸姫ちゃん。それはなあに?」
指差して聞く。幸姫は目を輝かせながら答えた。
「流れ星!」
「流れ星?」
希美が首をかしげると、幸姫はうん!とにっこりと笑って頷いた。
「流れ星におねがいするとね、おねがいがかなうってれいちゃんがいってたの。だから!」