月の雫 -君と歩む彼方への道-
ストレスは、親の知らないところで悪事をはたらくことにはけ口を見いだし……



近寄ってくる女には――人妻もいとわず――片っ端から手を出し――片っ端から捨て――

盗みや悪質ないたずらは数え切れないほどやった。


魔道を使って人をだまし、だまされた人間のバカづらを見るのは痛快な気分だった。

怪物をじわじわいたぶるのも、それはそれは楽しかった。




わたしはこういう人間だ。


決して優等生なんかじゃない。

親が思っているような人間じゃない。


あなたたちの思い込んでいるような人間じゃ………






悪徳の塊。






わたしは、愛されるに値しない人間だ。
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