月の雫 -君と歩む彼方への道-
わけがわからず、シルヴァイラの比類なく整った顔を見上げると。


「ぼくのできることは、こういうことだ。

正直、何をどこまでできるのか、自分でもよくわからないんだけどな。


あまり試す機会がないから試させてもらった。

恩に着る。

案外使えるな」


面白そうな声。



(え?)



まだわけがわからずにぽかんとしているオレに。

シルヴァイラはあきれたように、銀に輝く頭を振った。


面倒そうに手を振る。
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