月の雫 -君と歩む彼方への道-
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「や……め…ろ、やめてくれ……」



地獄の底から聞こえるような、背筋の凍りそうなしゃがれ声に、オレはふと目が覚めた。

何だ、この呪いのような声は。



「だめだ、だめ……だ……うそ……だろ」


カーテンを隔てた隣のベッドから聞こえてくる、苦しげな声。



(あっ!)


シルヴァイラだ。

オレはベッドから跳ね起きた。




部屋の仕切りのカーテンを開けると。

真っ暗な部屋で、銀の髪がベッドに広がって輝いているのが見えた。
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