月の雫 -君と歩む彼方への道-
「おい、大丈夫か。

落ち着け、夢だ。

起きろ」



はっ。


突然、金の瞳がかっと開いた。

さっと身を起こして、ベッドに座り込む。



その輝く瞳に恐ろしい絶望が宿っているのを、オレは見逃さなかった。



(――どうした?)



何だその目は――



一体何にうなされてたんだ?


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