☆たったひとりのスーパースター☆
エリのメールに二人で話をしようと返信したまま、
レコーディングが先にやってきてしまったことに、
ちょっとの負い目を感じていたのだけれど、

変わらない笑顔で少し遅れてやってきて、
「ゴメンナサイ、昨日朝までクラブでオールしちゃって」

なんて言う。


ああこれぞ、残酷な天使だな、と思う。


てか、あんたクラブとか行くわけ?
と思ってもう一度見直した彼女の横顔は少しだけ大人びていた。
< 86 / 222 >

この作品をシェア

pagetop