ハンカチ落としましたよ

思いおこせば・・・

今までいろいろと
苦難もあったが、
大した大それた
経験もないと思っていた。


そう、



なんとなく
漠然とした力があり、
それは自分の気持ちの
底力だと思っていたが、

今思えば
なにかの基準で物事が
動いているように
思うことがあった。


若かりし頃は、
受験であったり、
試合であったり
自分に自信が無いときは、
神社とか縁起ものを
担ぐことも多く、
そ知らぬふりをしていても、
影ではいろいろなものに

「お願いします」

とSOSを出して
願っていたことを思い出す。




それで、
それが達成した時点で
忘れてしまって
また普通に
自堕落をして
しまうのである。



学生の頃、
夏休みの宿題は、
初日に7割完成して



「あとは楽勝」と



たかをくくっていても、
残り3割と
自由工作や絵画、
夏休み中の
天気予報を
最終日にするタイプ。



それも間に合わないと
2学期の初日に


「先生忘れました」


などと言って、
その深夜まで、
作業をして
つじつまを
合わせていたことを
思い出す。



それでもなぜか
目標は達成していたので、
すべて自分の力だと
思っていた。

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