不機嫌な果実
「チェッ!しつこいなぁ。ちょっと行ってきますね」
「あっ、でも……」
立ち上がろうとする小菅の手を咄嗟に掴んだ。
こんな場面、見られたらマズイわ。
小菅の部屋で一晩過ごしたことが皆に知られてしまうもの。
いくら成り行きとはいえ……。
不安そうな顔をする麻紀に、小菅はチュッと軽くキスを落とした。
「大丈夫!心配しないで。いい子で待ってて下さいね。すぐに戻りますから」
そう言って、ボクサーパンツ一枚のまま小菅は立ち上がった。