空からのラブレター
「結衣」

いきなり後ろから呼ばれた。
誰だろ?宗吾さんと一緒に振り返った。…遊馬。

「なんでいるの?」

「好きだから」

…しつこいよ。やっぱり異常者だ。
もうストーカーっぽい。

「誰だよ、そいつ」

宗吾さんを睨んでいる。
やめてよ!遊馬!

「結衣。俺と結婚しよう」

「…ッ」

何なの?おかしいよ…
やだ。やだ。
私まで、おかしくなりそう。

いつの間にか、宗吾さんが私の隣にいた。

「オッサン、邪魔…なに、結衣のお父さん?」

不安げに私に聞いてきた遊馬。
違う。お父さんじゃない。私の大好きな人。

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