初恋のキミへ。
「待ったか?」
走って来たのか少し息が荒くなっていた。
「ついさっき桃花と別れたから」
「そーか。じゃあ行くか。」
「うん。」
元輝が差し伸べてきたその手を私は強く握り締めた。
「何か食って帰る?」
「そうだね。」
私たちは、少し行った所にあるレストランに入り、ご飯を食べた。
それから元輝の家に帰り、初めて一緒にお風呂に入った。
最初は拒んだけど、「恥ずかしがることなんてない」って元輝に言われて、渋々入った。
そして、また体を重ね合って、手を繋いだまま眠りについた。
この時は本当に幸せで、毎日元輝を好きな気持ちが増えていった。