初恋のキミへ。

海とビキニとナンパ



8月3日。海日和。


あれからずっと未波は俺の家に泊まっている。

新婚気分を味わっているみたいで嬉しく思う。

そして今日はタケ達と海にきている。


「人多いな。」


駐車場に着いて車から降りると、あまりの人の多さにびっくりした。
タケもきっとそうだったんだろう。


「でも晴れてよかったよね!未波!着替えてこよっ」


「うん!じゃあ、元輝、タケくん、着替えたら海のいえの前で待ち合わせね?」


「了解っ」


俺が答える前にタケが答え、楽しそうに桃花ちゃんと着替えに行った。


「水着姿、緊張すんな〜」


「エロオトコ」


「なんだよ!モトだって未波ちゃんの水着姿初めてだろ?
似合ってるだろーな」


さも想像してるかのような顔をするタケに蹴りをお見舞いした。


「想像すんな!桃花ちゃんに言うぞ」


「想像してねぇよ!桃花も絶対似合ってるはずだし」


「はいはい。着替えていくぞ」


俺たちは水着姿になり、海のいえの前に来た。
< 107 / 227 >

この作品をシェア

pagetop