初恋のキミへ。
女たちからの視線がやけにうざい。
前なら平気だったけど、今じゃ未波以外に見られることが嫌でたまらない。というか本当にうざい。
俺は近づかれないように目で威嚇した。
「元輝!」
俺を呼ぶ声がする方を見ると真っ赤なビキニを着た未波と、真っ白なビキニを着た桃花ちゃんがいた。
未波の水着姿に唖然とした。
真っ赤な色がやけに色っぽくて、未波に似合っていた。
髪もアップにしていて、うなじが綺麗でまた見惚れてしまう。
俺はきっと顔が赤くなっているだろう。
未波は日に日に綺麗になっていく。
ふと視線を感じて周りを見渡すとにやけた顔で未波を見る奴らがいた。
それに苛立ちを隠せなくて、思わず未波を抱きしめてこう嘆いた。
「綺麗。似合ってる。」
耳元で嘆いた言葉に肩をビクッとさせて顔を赤らめる未波。
「そこっ!イチャつかない!」
タケに指摘され、ようやく未波を離した。