初恋のキミへ。
それでもあたしは抵抗をやめなかった。
心の中で何度も元輝の名を呼んだ。
「離してよ!やだっ!」
「黙れねーなら黙らしてやる」
そう言ってあたしの顔を何回も殴った。
そいつだけじゃない。そこにいる全員があたしを殴った。
あたしは亜美の方をみて助けを求めた。
「…たっ…すけっゲホッ!」
あたしが口を開く度に顔を殴りつける男。
いや、全身殴られてた。
あたしの意識はだんだん薄れていく。
それでも抵抗をやめなかったのは元輝が頭の中に浮かんでいたから。
「こいついつになりゃ黙んだよ」
すると亜美が口を開いた。
「頭でも殴って早くまわしな」
なんて残酷な人なんだろう…
その言葉で男たちは一斉にあたしの頭を殴ったり蹴ったりした。
あたしは抵抗する気力さえ失った。