初恋のキミへ。


「こんなに簡単に引っかかってくれるなんて思わなかった。
まだ分からない?
これからあんたはここにいる奴らにやられんだよ!」


そう言うと私を掴む腕に強を込めて睨んできた。


「…なにが目的?」


「それはあんたが一番分かってんじゃない?」


「…元輝?」


「せーかい!あんたのせいで元輝は変わった…
あんたがいなければ、元輝はみんなのものだったのに」


「元輝は物じゃない。」


「うるせーよ!あんた自分の立場分かってる?
いつまでも元輝独り占めしていい気になんなよ!」


そう言ってあたしをビンタした。


「…っ!」


「あんたさえ居なくなればこっちのもんなの!
大人しくしてなさいよ?
叫んだって誰も助けにこないから。
あとは好きにやんな!」


それを聞いた男たちは私に近づいてきた。


「…こないで」


「この子ちょー美人じゃん。
まぢ最高なんだけど」


男はそう言ってあたしの手を無理矢理縄で縛った。


「やだっ!お願いやめて!」


「うるせーよ!」


男は抵抗すりあたしのお腹を殴った。


「ゴホッ!」
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