初恋のキミへ。


―――ぴくっ


繋いでいた手がほんの一瞬動いた気がした。


「…未波?」


―――ぴくっ


間違いじゃない。動いた。


「未波っ!大丈夫だ!目を覚ませ!」


―――ぴくっ


「モト…?」


「手が動いた!頑張れ未波!」


「ほんと…?未波!桃花だよ!
頑張って!お願い!」


「先生呼んでくる」


そう言ってタケは出て行った。

その瞬間、無表情だった未波の目から涙が流れ、ゆっくりと目が開く。
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