初恋のキミへ。


「…あたし…


ほんとに…いいの?こんなあたしで?
迷惑たくさんかけるかもよ?」


「お前に迷惑なんて思ったことねぇ」


「一生、笑えないかもよ?」


「ぜってー諦めねぇ。元の未波に戻す。」


「周りから…なんか言われるかもよ?」


「周りなんて関係ねぇ。言いたい奴には言わせとけ。そんだけちっせー奴なんだよ。可哀想だよな。そんな人間は。そうすることでしか自分の存在出せねんだから。まぁ、お前のことなんか言う奴は生きて返さねぇけど」


「…ありがとう…」


「俺が聞きたいのはそんな言葉じゃない。」


「…もとき………すき。」


「俺も。

もう二度と俺を突き放そうとすんなよ?
結構くるんだからな。心臓にわりぃ。

一緒に頑張ろう。つらかったら言え。感情出せないなら言葉にしろ。頭に浮かんだ思いを言葉に出せ。それが俺との約束。
分かった?」


「…ん。ありがとう。」


そして、俺は未波にキスをした。
長くて深い、キスを……
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