初恋のキミへ。
未波は黙ったまま、俺の抱きしめていた手をそっと握りしめてくれた。
俺は更に強く抱きしめ、未波に呟いた。
「…お前から離れたくない…傍にいさせてほしい…
お前じゃなきゃ…俺どうしていいか分からねんだよ…
好きなんだ。この先もお前しか好きになれない。
だから…俺の傍にいてくれよ…頼むから…俺から離れていくな…」
そう言うと未波が口を開いた。
「…こ、れい……じょう…
もとき……傷つけ、たく…ない。
こんな、あた…し……じゃ…嫌われ、るんじゃないかっ……て…こわ、くて…
すき…だけど、一緒に…いると……よ、けい…つらく、て……
だか…ら、あたし…な、んかよ…り……ほかの子…のとこ…いって………しあわ、せに、なってほしい……」
震える肩を、俺はそっと離し、真正面から未波の手を握り、目線合わせて口を開いた。
「俺はお前がいい。
お前がすきだ。
お前じゃなきゃ意味がない。
俺の隣はお前のもんだ。
お前の隣は俺のもんだ。
好きだけじゃ足りない。
お前を愛してる。
一生、離したくない。
傍にいさせてほしい。
傍にいたいんだ。
お前が不安なら何回でも言ってやる。
お前を手放すなんて有り得ない。
嫌いになるなんてもってのほかだ。
むしろ、好きすぎて困ってる。
だから、大丈夫。
俺がずっと付いててやるから…」