初恋のキミへ。
「うん。未波は?」
「よかった。一緒だよ、桃花も」
桃花ちゃんはタケに嬉しそうに報告している。
未波も嬉しそうに言葉を発した。
「やったな。これでお前と離れなくてすむ」
「言ってて恥ずかしくない?」
「全然?」
「でも、そういうとこ好きだけど」
言いながら、俺の手を握り締める未波。
久しぶりの未波からの好きは、やっぱり俺の内面的な部分を見て言ってくれた。
それが俺にとって、どれだけ幸せなことか未波は知らないだろ?
好きと言われるだけで、未だに胸が締め付けられるほどなのだから。