初恋のキミへ。


「まだみたいだな、未波ちゃん」


少し切なそうに口を開くタケ。

「ああ」


「…元気だせよ!俺らも協力すっから!」


「さんきゅ」


そして教室へ入り、席につくと同時に担任が入ってきた。


「クラス発表するから呼ばれたら移動するように」


言いながらクラスごとに名前を呼んでいった。

俺とタケは見事同じクラスになれた。

2人で3年の階に行き、2組の教室の前にきたときだった。


「元輝、もしかして2組?」


後ろを振り返ると未波がいて、隣には桃花ちゃんがいた。
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