初恋のキミへ。
俺は、未波と同じクラスになれたことで、いつもより長く一緒にいる時間を共用できることに嬉しさが増した。
なんら変わりない日常も、
未波が隣にいることも、
1つ1つに未波を感じられることが何より嬉しかった。
だけどこの時、未波が抱えている何かに気づいてやれなかった。
それは2人の別れを意味しているかもしれないのに…
俺は気づけなかった。
未波が隣にいることに幸せを感じすぎていたから。
少しの変化さえ見抜けなかったんだ。